坐骨神経痛は、テレビや雑誌などで特集を組まれることが多く、国民の多くの方が悩まされています。当院でも、一年を通じて多数来院される訴えの一つです。

坐骨神経は腰と骨盤から出ている神経の集まりです。坐骨神経痛とは、その神経に圧迫や牽引などの外力が加わることで、痛みやシビレ、筋力の低下、知覚異常などの症状が腰から足先にかけて出現するものです。シビレは「ビリビリ」「ピリピリ」「チクチク」「ジンジン」など、痛みは「ズキズキ」などと表現される事が多い。

片足側に症状が出る場合がほとんどですが、両足にあらわれる事もあります。重症例だと歩行困難になることもあります

レントゲン上で異常が認められないものも多く、その場合病院では安静の指示と薬の服用で様子を見ることになります。

坐骨神経痛は一度発症すると痛みが長期にわたり、また歩行が困難になることが多いため日常生活に著しく支障をきたします。坐骨神経痛を悪化させないためにも、疑わしい症状がある時にはできるだけ早めに受診し、早期に治療することが大切です。

坐骨神経痛を発症した時、ひねったぶつけた等の、はっきりと自覚できる発生原因を訴える方は少なく、多くの患者さんが、「なぜだかわかならいが急に痛くなった。」「だんだん痛くなってきた。」と訴えます。

病院では、痛みのある部分をレントゲンやMRIで検査をしますが異常が見当たらないことが多く、薬をもらって経過観察することがほとんどです。病院では、痛みのある部分を診ることはしても、からだ全体として、何が起きているのかを診ることはありません。

実は坐骨神経痛は痛みとシビレ部分だけをみても、改善に限界があり、からだ全体の問題として、見ていく必要があるのです。

私は治療家になって23年、数々の坐骨神経痛を診てきていますが、坐骨神経痛になる人の身体を調べると、ほぼすべての方に「背骨と骨盤の歪みの問題」があります。

坐骨神経痛は、背骨と骨盤の歪みが原因となって神経が圧迫・牽引されることで痛みが発生しているのです。

病院での坐骨神経痛の治療は、ロキソニン・ボルタレン・ブロック注射などの投薬療法がなされます。しかし、長期間の使用は内臓へのリスクがありますし、薬では症状の緩和はできても、根本的な改善をしているわけではないので、何度でも坐骨神経痛を繰り返すことになります。

坐骨神経痛は、背骨と骨盤の歪みが原因となって発生すると言いましたが、背骨と骨盤のゆがみは姿勢に大きな影響を受けます。

「姿勢の悪化」→「背骨と骨盤の歪み」→「坐骨神経の圧迫・牽引」→「坐骨神経痛の発生」。この流れで発生します。つまり、元をたどって「姿勢」を改善することがなによりも大切なのです。

整体治療では、からだの歪みや全身のバランスを整える効果が高く、姿勢が改善されます。その結果、頭痛を改善に導きます。良い姿勢が身につくことで、坐骨神経痛の再発を防ぐ効果もあります。

先にも述べましたが、坐骨神経痛は背骨と骨盤の歪みによって痛みを発症します。そして、整体治療では体の骨格構造に対してアプローチすることで、背骨・骨盤が整い姿勢やバランスが良くなります。

そう、整体治療はからだの歪みの問題に対しては得意分野なのです。

当院の行う坐骨神経痛の治療は、多くの整体院や接骨院で行われている電気治療や、全身のもみほぐしは行いません。背骨・骨盤の矯正をして姿勢を改善し、再発しないための姿勢改善ストレッチ、トレーニング、エクササイズ指導、栄養指導、生活習慣指導など、あなたに合わせて多角的・総合的に行っていくので、坐骨神経痛にとって理想的なアプローチが可能な治療なのです。

病院では投薬による経過観察が行われることがほとんどです。痛みとは、「何か問題が発生していますよ」という体からの警告です。薬を使ってその警告を遮断している間に、病状はさらに進行していくことも考えられますので、坐骨神経痛改善のための選択肢として整体治療をおすすめします。